書道半紙を使う上で知っておきたい書道半紙と画仙紙の大きさとは、せっかく書道を始めるのですから、道具の呼び方や紙、筆、墨、硯など文房四宝について知っておきたいですね。ここでは当店で取り扱いのある半紙のサイズについて書きます。

紙の大きさについて

半紙の分類について
書道半紙の大きさについて  寸法が8寸×1尺1寸(24.2センチ×33.3センチ)の紙を呼び、8世紀以降の
公用紙(寸法8寸×2尺2寸位)を半分に切って使ったところから
この名が生まれています。


しかしながらこれは、全国で統一された寸法でないため、
今でも各産地で多少寸法の違うことがあります。



半紙は日本独特の寸法の紙でその種類は多岐にわたり、
用途も書道のみならず、安価なパルプ半紙や模造半紙は夫婦紙(結婚祝いのお返し)や
てんぷら敷き紙をはじめ、特厚漉きのものはお札紙等に、
また楮質の上等なものは質札や記録保存用紙としても広く使用されていました。

昭和38年、天皇陛下愛媛県ご来県の折、当社の手漉き改良紙(記録保存用紙)を献上させていただきました。



元来は手漉きだけであり、その寸法も4丁取りほどで小さいため、
漉き具の簾のヒゴが細く、生糸によるヒゴの網目幅が画仙紙に比べて広いのが特徴です。
(これを画仙目に対する意味で半紙目と呼んでいます)

こちらの半紙は画仙目です。簾の目の間隔が小さいものをいいます。

画仙目

手漉き半紙

機械漉き簾の目

手漉きの半紙の半紙目の簾は竹製です。

こちらの半紙は半紙目です。

機械漉き半紙の半紙目

機械漉き半紙

機械漉き簾の目 

当社の機械漉き半紙の簾は、プラスチックワイヤーです。

書道ははじめ、半紙から書き始められるため、達者になってから使い始める画仙紙と比べて滲みも比較的少なく作られています。



かな用半紙では、三椏、雁皮等上等な繊維成分が多いほど素晴らしい薄い紙が漉けます。

画仙紙の大きさ

サイズ 各種公募展にご出品の方はこちらに主な公募展の規定サイズをお知らせしたページがございます。

公募展のサイズ

画仙紙は中国から伝わったもので、種々の寸法のものが作られています。

一番一般的なのは条幅、または小画仙紙、全紙と呼ばれる2尺3寸×4尺5寸(70センチ×136センチ)とこれを縦半分に切った小条幅(半切判)1尺15寸×4尺5寸です

サイズ全紙サイズはこちらから
画仙紙 全紙
 

半切サイズはこちらから

画仙紙 半切

サイズこのほかには6尺単宣の名で親しまれている中画仙紙3尺×6尺
画仙紙 3×6
サイズ(91センチ×182センチ)ある大画仙紙聯と呼ばれる2尺3寸幅の1/3を切り落とした1尺7寸5分幅の聯落ち判
画仙紙 聯落ち

サイズ2×6尺サイズはこちらから
画仙紙 2×6
サイズ2尺×8尺判
画仙紙 28
サイズ3尺5寸×4尺5寸、
画仙紙3.5×4.5尺

サイズ4尺×4尺(小字用)
https://www.togawaseishi.com/smp/list.php?type=class&scat=123226などの寸法のものがあります。

サイズ大きなサイズの画仙紙はこちらから



画仙紙も、半紙とほぼ同様に分類され、紙質上では木材パルプだけのものから、
竹パルプ わらパルプ、楮・三椏・雁皮を使用したもの(中華人民共和国製のものは
安手の紙は竹、安徽省宣紙は禫皮(たんぴ)と呼ばれるニレ科の繊維を主成分に使用)まであります。しかし現在は価格が高騰しています。

サイズ紅星牌はこちらから


紅星牌



また墨色を良くするため膠生明礬(ミョウバン)で礬水引加工(にじみ止め)を施したものや、特殊ですが顔料でぼかし染めしたり、その上に模様を型打ちしたり、
キラ引加工(雲母塗布)したり、金砂子加工と呼ばれる金粉を散らした加工等を単加工または組み合わせ加工した「加工画仙紙(かな書道用)」と呼ばれるものもあります。

サイズ色染加工紙はこちらから
加工画仙紙



サイズ 一般的には、書道用としては薄手のもの、(学童用は別)墨絵等絵画用には一層厚漉(夾宣) または、二層、三層漉の厚手のものが好んで使われています。


  • その他の書道用和紙

1 料紙または懐紙

約50センチ×36.5センチ前後の寸法の楮や雁皮の紙を全懐紙と呼び、半分に切った36.5センチ×24.5センチの寸法のものを、小料紙または半懐紙と呼んでいて、かな書道用に使われています。

サイズ臨書用紙はこちらから
臨書用紙
 仮名料紙 半紙判はこちらから
仮名料紙半紙判


仮名料紙半懐紙判


仮名料紙全壊紙判



従来は展覧会への出品 清書用として手漉きの純質の紙に加工画仙紙同様の加工を処した高価なものが主体でしたが、最近は、練習用として純白ロール紙に色・模様を印刷したり、機械抄き奉書やこれに礬水引き 色・模様・金粉などを印刷したものがあります。
 

2 唐紙

画仙紙と似ていますが、竹パルプで抄紙された黄褐色の紙を読んでいます。
きめが細かく、画仙紙よりにじみが少なくて墨もあまり吸わず、細字用に多く用いられています。


3 鳥の子紙


本来は雁皮主体の紙肌が鳥の卵のような紙を読んでいましたが、現在は木材パルプにマニラ麻を混ぜた卵色の紙が鳥の子紙として広く流用されています。滲みが少なく、線がはっきり出るので面白味に欠け、書道にはあまり多く使用されません。また原料のマニラ麻も手に入りにくくなっています。